ネコラム リスクをコントロールするにゃあん
リスクに関する話はこれで最後です。
まずリスクについて理解し、
ネコラム リスクについて理解するにゃあん - よくわかりません 猫なので
リスクを認識することについて書いてきました。
ネコラム リスクを認識するにゃあん - よくわかりません 猫なので
最後にリスクをどう扱い、コントロールしていくかについてまとめるにゃあん。
記事の内容は科学、社会学の論文、投資理論をベースに対戦ゲームでも活かせそうな部分を扱っているので、特に本記事は一概にこれが正解と言えるような内容にはなりませんでした。
科学的にはこれが勝ちやすいんだ程度の参考にしてください。
最終目標と効果測定
今回は結論から先に書きます。
最善かどうかの判断はできませんが、獲得するリターンに相応する水準よりも低いリスクをとってリターンをとることを目標にすると科学的には成功しやすいそうです。
これの効果測定は、大きなリターンを出した選択よりも、損失を出した選択の数とその規模の質を高めることを重視し分析することで可能となります。
リスクに対して人間は自信を過大評価し、リスクについてリソースを割くことを過小評価する傾向にある点(前記事参照)からいっても、このようにしてリスクに意識を向けるのは重要そうですね。
(できれば)分析・評価・分散化
上記の目標を達成するためには、リスクを理解し、認識したうえでコントロールする必要があります。
これらの扱いに最も長けている事業は生命保険だと言われているので参考までにその理由について触れます。
①人の死は保険会社が認識しているリスクである。誰もがいつか死ぬことを認識しているから、会社はこの現実を織り込んだ事業方針をたてられる。
②人の死は分析できるリスクである。医師を使い健康状態を評価する。
③人の死は分散化できるリスクである。年齢性別健康住居などで人を分け、事故や災害などで広範囲の損害を出さないようにできる。
④人の死は充分なリターンが得られると確信できるリスクである。被保険者が保険数理表に沿った形で死亡した場合に利益があげられる。
理路整然としていますね。
対戦ゲームでここまで綺麗に落とし込むのは難しそうですね。
大雑把な例えになりますが、ピット対クラウドで復帰阻止を軸に勝ち筋を考えるとします。
復帰阻止を詰めることはもちろんですが、復帰阻止に至るまでの過程で復帰阻止の駆け引き以上のリスクを背負っていないか。(分析)
よりリスクの低い選択肢で復帰阻止の駆け引きに持っていけないだろうか。(評価)
復帰阻止に繋がるピットの選択肢をクラウド側がケアしてきた場合の勝ち筋。(分散化)
これらをしつつ目標に向かって効果測定を繰り返すと良さそうですね。
(できれば)リスクを回避するのではなく、損失を回避
最後に重要と言われているのが、リスクを回避するのではなく、その先にある損失を回避することを意識するということです。
元が英語の論文なので日本語にしっかり合う表現は難しいのですが、リスクの内容をきちんと理解し、しかるべき理由があるのであればリスクを受け入れることも厭わないという意味です。
十分な見返りが得られると自身が判断したリスクで、さらにそのリスクが他者が極度に嫌うリスクだった場合、自身は他者より優位にたてるということになります。
簡単に言えば、リスクの時点で回避せず、分析し、評価し、分散化する工夫をして、実際にそれが起こった時の損失を回避すべきかどうかを考えようということですね。
対戦ゲームに落とし込むのはこれも難しそうですね。
かつてスト2で、ガイルの中足に大足を合わせられるザンギがいました。
ガイルの中足は発生、持続、やられ判定の消失の速さに優れていたのでブンブン振り回されていました。
その中足に対してリターンはあるが発生遅く、空振りリスクがある大足を選択できていることは異質だったわけです。
多くの人が、そこまでやってもガイルには勝てないのかと幻滅したなか、現プロゲーマーの某氏はこの技術がいかに重要であるかを何故こいつらは理解できないんだ、と思って練習したそうです。
あとがき
にゃーん