ネコラム リスクについて理解するにゃあん
対戦ゲームをしていると日常生活で聞きなれない色々な言葉を耳にします。差し合い、地上戦、読み合いなどは日常生活では殆ど使わないですし、定義も曖昧で人によって異なることも多いように思えます。
ここで、効率的という言葉の意味を考えてみてください。多くの人がおそらく「物事を平均より素早く処理をするさま」に近い回答をすると思います。
ですが、人より速く本を読むことが出来たとして、内容を全く覚えていない場合は効率的と言えるでしょうか?
辞書によると効率的とは「労力に対して得られた結果の方が大きいさま」と書かれています。なるほど、労力の小ささだけでなく、結果も必要だと理解できます。
しかし、どうすれば労力に対して大きな結果をつくることができるのかという手段について書かれていません。ではどうすれば………。
このように言葉の意味を分解して理解を深める作業は、わかった気でいる、伝えた気でいるといった悪癖を追い出すことに役立ちます。
ネコチャンの脳の比率は人間の7分の1程度なので曖昧な言葉を使われるとパンクします。
頭がパンクしないように、ここでは頻繁に耳にするリスクという単語について猫なりに考えを深めていくにゃあん。
リスクがなぜ重要なのか?
リスクというものが物事を判断するうえで重要な要素であるその背景には、以下の3つの大きな共通認識があると言えます。
まず第1に、リスクは一般的に悪いものであり、分別のある人の殆どは回避ないし最小化したがる傾向にあります。
第2に、物事を判断する際にはリターン(見返り)だけでなく、それに付随するリスクも考慮される傾向にあります。
第3に、成績や結果について考える際は、リターンそのものを見るのではなく、付随したリスクについても評価する必要があります。
この3つを噛み砕けば、人は判断や振り返りをする際にリスクというものについて考えさせられるということになります。
対戦ゲームで相手の思考を理解したり、自身の選択の価値を高めるためには必要な要素になりそうだにゃあん。
リスクの意味は定義できるか
リスクの意味を調べると、危険、危機、脅威といった単語が出てきます。どれも外れているわけではなさそうですが、猫が対戦ゲームで感じる感覚を表すのに適切とは言い難いにゃあん。
共通するのは、起きて欲しくない未来のことを意味するものなので対戦ゲームで言えば「敗北」に繋がる要因は全てリスクと定義しても良さそうです。
スマブラの敗北条件は相手より先にストックを全て失うことなので、ストックの損失に繋がる要素=リスクと定義すると猫なりにしっくりきます。このブログではリスクという言葉を、ストックの損失に繋がる要素として扱う方針でいくにゃあん。
リスクの認識は平等でない
最後にキャラやプレイヤーによってリスクの認識は平等でないということについて軽く触れます。
例えばネスのようにKBGが高い技を持っているキャラであれば、ストックを先制されたとしても相手の%を溜めてさえいればフォローが効きます。一方でピットのように、ストックを先制された後に相手の%が溜まっていても端状況を作らないとなかなか撃墜できないキャラもいます。また、その知識がピットvsネスの対戦カードに必ずしも互いが理解しているとは限りません。
状況ごとのリスクはキャラによって異なり、リスクをどこまで理解し戦略に組み込めているかどうかはプレイヤーによって異なると言えます。つまり、リスクの認識にはキャラはプレイヤーの個体差があると言えます。
リスクを認識することについては次回(気が乗ったら)書こうと思うにゃあん。